同じ見た目でも、求める働きは違う
めっきは、金属やプラスチックなどの表面に金属の薄い層をつくる加工です。厚生労働省の「めっき工」では、腐食を防ぐ、外観を整える、摩耗に強くする、電気的な性質を与えるといった目的が紹介されています。
製品の説明では、「光っているから装飾用」と用途を決めず、何のための膜なのかを聞くと仕事が見えます。外観を重視する部品と、機能を重視する部品では、説明したい評価項目も同じとは限りません。
膜をつける前の仕事
同資料は、汚れなどを取り除く前処理から、めっき、乾燥、取り外し、検査、包装へと続く仕事を説明しています。めっきにも複数の方法があるため、紹介する工場がどの方式を扱うかを先に確かめます。薬剤や設備の操作条件を一律に当てはめることはできません。
見学では、部品をどのように保持し、どの部分に加工が必要なのかを確認する仕事に注目できます。編集部の質問例は「製品の形が変わると、準備で何を見直しますか」です。作業の速さだけでは伝わらない、加工前の判断を聞く入口になります。
仕上がった面を、次の工程へ
膜をつけ終えた時点と、検査して送り出せる時点は分けて考えます。例えば装飾用部品を扱うという仮の場面なら、表面の確認に加えて、その後の取り扱いでどこを持つのか、包装まで誰が担当するのかも仕事の説明になります。
ただし、具体的な検査項目や合格条件は製品の要求によります。取材で確認できた範囲を示し、「この工程だからすべて傷に強い」といった性能の断定は避けます。前処理から仕上がった面の受け渡しまでを見ると、めっき工の仕事を連続した工程として紹介できます。